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新株予約権

ニッポン放送を巡るライブドアフジテレビの攻防も、和解に達し、両社のことをニュースで見ることもすっかりなくなりましたが、数ヶ月にわたり、この話題が日々マスコミで取り沙汰されたために、公開買付、敵対的買収、時間外取引、新株予約権など、様々な金融専門用語がお茶の間の会話の中にも出てくるようになりました。今回はこの中の新株予約権について取り上げたいと思います。

新株予約権というのは、行使期間と呼ばれるあらかじめ決められた一定の期間内であれば、新株予約権を発行した会社の株式をあらかじめ決められた価格で取得できる権利のことです。

ニッポン放送が第三者割当によりフジテレビ向けに発行しようとして、裁判所から差し止め命令を出されたのがこの新株予約権です。一方で、この権利が付いた社債を新株予約権付社債といいます。新株予約権付社債のうち、新株予約権が行使された場合に、社債が額面で償還され、その償還金を行使価格の払い込みに充当するものを転換社債型新株予約権付社債と呼びますが、ライブドアがニッポン放送株を取得する際に資金調達のために外資系証券会社に対して発行したのが、この転換社債型新株予約権付社債でした。

新株予約権を誰に対して、どのような形(単独か社債に付与するかなど)で発行するか、何のために発行するか、どのような条件で発行するかは、ケースにより異なります。ライブドアのケースは資金調達を目的としていましたし、ニッポン放送はフジテレビによる持ち株数を増やして子会社になるためでした。発行済株式数を増加させるために、既存の株主に新株予約権を割り当てる株主割当という発行形態も一般的に見られますし、多くの企業においては役員や従業員へのインセンティブとしてストック・オプションの実施を目的として新株予約権を付与しています。ニッポン放送を巡る問題が起こらなければ、一般には知られることもなかった新株予約権ですが、実は、様々な企業活動の中で積極的に活用されているものなのです。(updated 2005/6/14)

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