PBR(株価純資産倍率)1倍割れとは?
株価純資産倍率(PBR=Price Book-value Ratio)は会社の資産価値を基準として、現在の株価が割安かどうかを測る投資尺度です。株価と1株当たりの純資産(株主資本)の比率を示します。株価を1株当たり純資産で除した数字で表わされます。
PBR(倍)=株価/1株当たり株主資本
つまり、その会社が解散したと仮定し、その時残る資産価値は1株当たりどれくらいかというものです。この数字が1倍に近づくほど株価は割安であると判断されます。また、1倍であるということは、1株当たりの会社の資産と株価が同じであるということになります。そして、PBRが1倍を割れるということは、株価は会社の解散価値よりも低く、資産に対してかなり安い、売られすぎていることを意味します。
しかし、長引く株価下落により、PBRが1倍を下回る企業がかなり増えているというのが現状です。PBRだけで判断すれば、日本の株式市場は割安感がかなり強い状況にあり、買いの好機であるようにも見えますが、実際には、PBRが1倍に近い、あるいは1倍割れだから、「買い」かというと、そう単純にもゆきません。PBRが1倍を割れるほど、株価が売られた理由、つまり他の悪材料がどこかに存在している可能性もあるからです。それは、景気低迷による収益環境の悪化、デフレ、不良債権処理の遅れ、イラク戦争、SARSなど、株式市場共通の材料であることもありますし、その企業独自の悪材料かもしれません。確かに投資尺度としてのPBRは有効な指標として広く利用されてはいますが、PBRだけで株価を判断するのではなく、PER(株価収益率)ROE(株主資本利益率)、売上高営業利益率、売上高経常利益率、配当性向など様々な投資尺度と合わせて利用し、更には、市場全体を取り巻いている要因を考慮した上で、株価を多面的に評価することが大切です。(updated 2003/4/28)
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