上場基準とは?
証券取引所には上場の基準及び上場廃止の基準が定められています。上場基準には、上場株式数、株式の分布状況、設立後経過年数、上場時価総額、株主資本の額、利益の額、時価総額、連結財務諸表等などについての「形式要件」と呼ばれる基準と、企業の継続性・収益性、企業経営の健全性、企業内容等の開示の適正性、その他公益又は投資者保護の観点から東証が必要と認める事項についての「適格要件」と呼ばれる基準が設けられています。
この基準は取引所によって異なります。また、同じ市場でも第一部市場と第二部市場では、その基準が異なります。上場を目指す企業は、各市場に設けられた基準を全てクリアにする必要があります。
上場廃止基準についても、取引所により異なる基準が設けられています。例えば、東京証券取引所は、西武鉄道株を12月17日に上場廃止にすると発表しましたが、上場廃止の理由として株券上場廃止基準第2条第1項第11号a(上場会社が財務諸表等又は中間財務諸表等に「虚偽記載」を行い、かつ、その影響が重大であると認めた場合)及び同項第16号(その他公益又は投資者保護のため、上場廃止を適当と認めた場合)に該当すると認められたためとしています。
一方で、東京証券取引所を上場廃止になった西武鉄道は、ジャスダック市場への上場を目指すという方針を表明しています。企業としては、上場廃止は株式市場からの資金調達の道が閉ざされてしまいますから、基準が東京証券取引所より緩やかなジャスダック市場への上場を目指したいという気持ちは理解できますが、虚偽報告による上場廃止により大きく損害を被った投資家が多く存在していることを考えると、東証がダメならジャスダックがあるさ、というような態度は、どうもしっくりしないところでもあります。しかし、ジャスダック市場は、上場規制などルールに従って、粛々と上場審査を進めていくことになるとのコメントを発表しており、西武鉄道が将来ジャスダック市場に上場する可能性は否定できません。
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