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インフレターゲットとは

インフレ・ターゲットとは物価水準(物価上昇率)の目標値を決めて、物価がその水準に近くなることを目的に金融政策を実行することです。竹中金融大臣や一部のエコノミストは日本経済が直面するデフレに対して有効な金融政策であると考えています。

例えば、物価上昇率の目標値(インフレ・ターゲット)を2.0%というように決めて、実際の物価上昇率がその水準に近づくよう一層の金融緩和を行なおうということです。つまり、日本銀行がこれまで以上に積極的にお金を市中に流通させ、それによりインフレ(物価上昇)を起こすというわけです。竹中金融大臣はインフレ・ターゲットの導入に積極的ですが、政府内外から強い反対の声もあがっています。日本銀行の速見総裁も1月24日の定例会見において「インフレ目標導入について、経済を著しく不安定化させる副作用が大きいほか、必ずできる自信はない」と反対を表明しています。反対派の意見は、実際にインフレが起こった後、それをコントロールすることは不可能である、これまで長期にわたり超金融緩和政策をとってきたのに個人消費や設備投資需要は増えなかったし貸し渋りも解消しなかったのに、インフレ・ターゲットを導入したところで効果は期待できないというものです。

現在、インフレ・ターゲットを採用している代表国がイギリスです。イギリスのインフレ・ターゲットは日本のようなデフレ克服のためではなく、物価水準安定を目的としています。現在イギリスのインフレ・ターゲットは2.5%です。この2.5%という目標値は1997年6月以降変わっていません。物価がこの水準より上昇しようが、下落しようが、この目標値に近づくように金融政策を実行することがイギリスの中央銀行(バンク・オブ・イングランド)に課せられた最優先課題です。ちなみに、1997年6月以前のイギリスのインフレ・ターゲットは「2.5%あるいはそれ以下」となっていましたが、1997年に「2.5%」に変更されました。「2.5%あるいはそれ以下」というのでは、2.5%を下回ることが重要であると解釈され、更に、どの程度2.5%を下回るべきかという点が曖昧であるという問題がありました。しかし、「2.5%」とすることで、「2.5%を上回ることは2.5%を下回ることと同じく悪いこと」を意味するという政府のスタンスが明確になりました。つまり、金融政策はインフレ・ターゲットを下回ることを目指すものではなく、物価水準を2.5%付近に安定させることを目標としているわけです。

Target2point5(ターゲット2ポイント5)

これはバンク・オブ・イングランドが主催している16歳から18歳までの学生を対象とした金融政策コンテストの名称です。コンテストに参加した学生たちはバンク・オブ・イングランドの金融政策委員として経済状況を分析し、インフレを予測し、インフレ・ターゲットの2.5%を達成するために、政策金利を何%に設定すべきかを発表します。昨年は219の高校・大学がこのコンテストに挑戦しました。

Target2point5のホームページ  http://www.bankofengland.co.uk/target2point5/index.htm


(updated 2003/1/28)