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- 相場を読みこなすためのテクニカル分析・入門 - 

Kオシレーター系テクニカル分析

オシレーター系テクニカル分析は、RSIなどが知られているが、文字通り振れ(オシレーター)を計測して相場を分析し予測する技法であり、相場の勢いを読もうとするものである。基本的には買われすぎ・売られすぎの状態を測定するものであり、したがって、概して言えば、逆張りの指標となりやすい。トレンド分析と組み合わせて使うことが望ましい。

オシレーター系テクニカル分析

オシレーター系テクニカル分析には、モメンタム、ROC、ストキャスティックス、ラリー・ウィリアムズ%R、RSIなどがある。2本の移動平均線の乖離を計測するもの(こうした技法は、狭義の意味でオシレーターと呼ばれる)などもある。

概念的には、価格を時間に対して偏微分したものということができる。相場のグラ フの接線の傾きが変化していく様を観察するものだ。

例えば、このグループに属する技法の中で最も単純なものはモメンタムである。モメンタムは「勢い」といった意味だが、要するに、当日終値から一定期間前の終値を引いたものだ。

M=Ct−Ct-n  (ただし、Ctは本日の終値、Ct-nはn日前の終値)

モメンタムは、数値の水準と、その変化の様子を見ていくことになる。

ちなみに、ROC(Rate of Change)は、モメンタムが引き算でできているのに対して割り算でできているもの。要するに構造としては同じということになる。

ROC=Ct÷Ct-n  (ただし、Ctは本日の終値、Ct-nはn日前の終値)

モメンタムやROCはオシレーター系テクニカル分析の基本的な概念を示しているが 、実際上は単純すぎて使い難い面がある。実践的には、ストキャスティックスやラリー・ウィリアムズ%R、RSIなどが使い勝手がよい。ここでは、RSIを取り上げる。

サイコロジカルラインとRSIを比較すれば…

前回、擬似オシレーター系テクニカル分析の技法のひとつサイコロジカルラインと呼ばれる技法を紹介した(12日間のうち、前日の終値対比で上昇が何日あったかを数えるという技法。日系証券の研究所の人が考案したという)が、値幅を考察しないと意味がないことも述べた。

ワイルダーが考案したRSI(Relative Strength Index 相対力指数)は、サイコ ロジカルラインに値幅の考えを持ち込んだものだとも指摘したが、RSIの式を整理すると一目瞭然であろう(第1図)。サイコロジカルラインの式とRSIの式を比較すると同じ構造であることがわかる。しかし、また、RSIがサイコロジカルラインよりもすぐれた技法であることもわかろう(別表)。

ついでながら、このように比較しながら技法の修得に努めると進歩が早いと思われる。

RSIの見方

RSIの計算方法は、まずRSを算出し、このRSをベースにインデックスを作成する。なお、ワイルダーの計算方法では会計学上の移動平均が用いられている。前回も取り上げたが、もう一度計算式をあげる。

RS=一定期間内の前日終値からの上昇幅の合計/一定期間内の前日終値からの下落幅の合計

RSI=100-100/(RS+1)

ストキャスティックスと似ているが、RSIは次のように解釈する。

@基本的には30%以下は売越し状態、70%以上は買越し状態である。

Aこのチャートの解釈もピーク(ボトム)を過ぎたか否かが重要である。実際の価格の動きよりもピークアウト(ボトムアウト)が早いこともある。さらにトレンドライン分析もできる。RSIが二番底(二番天井)をつけたあと、前回の戻り(押し)の水準を更新していけば(フェイラー・スウィングという)、買い(売り)シグナルである(第2図)。

B逆行現象(ダイバージェンシー)は重要である。バー・チャートが上昇(下降)していてもRSIが弱気(強気)であればその上昇(下降)は弱いと判断できる。

なお、RSIの期間は14日あたりが一般的である。

 

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