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HOME > 林康史のMarket&Market > テクニカル分析・入門 >グランビルの八法則
- 相場を読みこなすためのテクニカル分析・入門 - I移動平均のなかでも有名なグランビルの八法則 移動平均線の見方
移動平均線の見方には、基本的に支持線・抵抗線と同じ考え方(抵抗線を日々線がブレイクすれば、その抵抗線が支持線に変わる。クロスした時点で、これは買いのシグナルとなり、支持線をブレイクすれば、売りのシグナルと判断できる)を適用する。一般に、ゴールデン・クロスと呼ばれるのは、日々線などの短期線が中長期線を下から上にクロスした場合であり、買いのシグナル、逆の場合はデッド・クロスといい 、売りのシグナルということになる(第1図)。ただ、相場が転換した時点でクロスが示現するものではない。そこには、タイム・ラグが存在する。移動平均が遅行性指標であるこ とは忘れてはならない。
グランビルの八法則が、一般に知られているので、それを取りあげる(第2図)。グランビルは日々線と200日線を用いているが、それぞれ短(中)期線と中(長)期線と読みかえて差支えない。
@〜Cは買いシグナルであり、D〜Gは、その裏返しの売りシグナルである。@はゴールデン・クロスのパターンで、A、Bはトレンドラインでのリターン(Bは基本的にはAと同じものである)を示す。Cは@、A、Bと異なり、乖離しすぎたときは修正がはいることを教えたもので、いわば逆張りを示唆するものであるが、何ポイン トあるいは何%の乖離で反転が起こるのかは判断が難しい。 CとGの法則について補足しておく。円/ドルでは21日線から4%が目安だとする意見もあるが、相場が一方向に向かうときには、その乖離率は異常に大きくなるものであり、手仕舞いのシグナルとして使えるとしても、ポジション・メイクは勧められない。 以上述べたグランビルの八法則が最も一般に流布した見方であるが、もっとさまざまな見方も存在する。一番単純な見方は、2本の線ではなく、1本の移動平均線の先端が指している方向に動くというものである。これは、移動平均線は本質的にトレン ドを見るための趨勢線であるという発想に基づくものであり、移動平均線の傾斜で相場の基調を見ようというものである。
他にも細かい見方がある。例えば、上から短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線の順番で、複数の移動平均線がほぼ平行状態になって上昇しているときは、暫く同じ状態が続きそうだと予想したり(順の位相関係という。下降の時は、上昇の時と移動平均線の順序が逆になる)、2本の移動平均線が接近している中に日々線がある時(複数の線が収束した後、拡散しはじめる場合)は大相場の前兆、とかいったものである(第3図、第4図)。これらは経験的に有効であると思う。
後述するように、移動平均にあっては期間のとり方が重要である。グランビルは日々線と200日線を用いているが、その根拠については経験則というだけで、明快なものはない。一般には移動平均線の期間を短くすれば、日々線に対する感応度が高くなり、シグナルが頻繁に出て、期間を長くとれば、騙しが減少するが、日々線に対するタイム・ラグが大きくなり(これが移動平均線の最大の欠点でもある)、トレンドは把握できても、期待利益が小さくなってしまうという弱みがある。 ちなみに、外国為替相場でよく用いられているのは、 短期線……日々線、3日線、5日線、7日線 などである。 これらのうち、どれを使うかは、目的によっても異なるが、トレンドを把握するだけならば、長期線でよい。なお、使用する数値については、1番出来高の多かった価格(東京市場では中心相場)仲値あるいは、寄付・高値・安値・終値の4つの値やその平均なども考えられるが、終値でよいであろう。いずれでも長期間とれば大差はない。
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