『デイトレード――マーケットで勝ち続けるための発想術』
オリバー・ベレス+グレッグ・カプラ 著、林康史監訳、藤野隆太訳
書評
勝者が語るトレーディング哲学
株式売買手数料の自由化や、オンライン取引の普及により、その存在がクローズアップされてきたデイトレード。本書は、トレーダー養成機関「プリスティーン」の創業者が培った、勝者へのアイデアが凝縮された一冊。といっても、トレーディングをするためのテクニカルな記述がメインではなく、熟練したトレーダーになるための心構えを重点的に説いた書だ。「タイトルを見たときは難しい本なのかなって。でも、読み始めると面白くて一気に読めました」とキャスターの中井さん。家族が株をしていることもあり、株取引を身近に感じていたが、トレードに関しては本書によって気づかされたことも多かったそうだ。「今まで思っていた株取引の概念とは全く違いました。一つ一つのトレードにも必ず相手がいて、人間と取引するのだ。故にマーケット参加者の心理を考えて行動するのだと著者はいっているのですが、私は参加者の心理を考えずに噂に踊らされているタイプ。心理を読むという視点はなかったですね(笑)」
また本書の魅力は「勝者は希望を売り、敗者は希望を買う」といったトレードに関する話の面白さだけではなく、ビジネスや生き方へのノウハウにも繋がる点にもある。「確固とした自分のスタンスを持つことの重要性が読みやすくまとめられた本です。デイトレードに興味がない人でも十分楽しめる本だと思いますね」
(週刊宝島1月22日号、79ページより転載)
(評者 中井亜希(なかい・あき)・・・三菱銀行(現・東京三菱銀行)、NHKを経て現在榊原・嶌のグローバルナビ(BS-i)、ルック@マーケット(BSジャパン)、東京インフォーカス(MXテレビ)に出演中)
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