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HOME > 外国為替 > トピックス > ドル、ユーロ、そして円 ドル、ユーロ、そして円テレビのニュース番組では、「本日の東京外国為替市場でドル円は前日のニューヨーク株式市場の下落を背景に、20銭ドル安円高が進み、1ドル116円53銭で取引を終了しました」といった報道が聞かれます。1ドル当たり何円というように、わたしたちはドルを基本として円の価値を見る傾向にあります。 確かに世界の基軸通貨はドルなのですが、2002年1月1日からは、欧州ではユーロ現金の流通が始まっています。日本にいると外国為替市場といえばドル対円相場と考えてしまいますが、世界の外国為替市場全体で見ると、ドル対ユーロが取引の中心です。例えば、2002年3月18日に国際決済銀行(Bank for International Settlements)が発表したサーベイ(世界48カ国の中央銀行と通貨当局が参加)によると、世界の外国為替市場において最大の取引通貨はドル対ユーロで、この取引が全体の30%を占めています。2番目がドル円取引で全体の20%、次いでドル対英ポンドの11%となっています。米国の経済ニュースでも、外国為替市場の動向と言えば最初に出てくるのはドル対ユーロの動向、その後、対円相場や英ポンド、対スウェーデン・クローネなどと続きます。 最近の外為市場の動向を見てみましょう。米国の経済減速や株安を背景に、ドル円相場は、2002年2月に1ドル135円台を付けた後に軟化に転じ、その後もドル安円高傾向が続いています。では円とユーロの関係はどうなっているのでしょうか。2000年10月に1ユーロ88円台を付けてからユーロ高円安が始まり、2002年7月末現在では1ユーロ117円付近で取引されています。ドルと円という二つの通貨の関係で見れば、円が強いと言えるものの、ユーロを含めた三つの通貨の関係で見れば、円が強いとは言い切れません。更に、ドルとユーロの関係を見ると、2001年7月に1ユーロ0.83ドル台の安値を付けてからユーロ高ドル安に転じ、ユーロ現金が導入された2002年1月以降はユーロ高ドル安が加速しています。2002年7月には2000年2月以来始めて1ユーロ1ドルのパリティにまで回復しました。つまり、3通貨の関係で見ると、過去数ヵ月ではユーロの堅調が目立っています。 ドルを相手方とする取引は外国為替市場全体の90%を占めており、その基軸通貨としての地位に変わりはありませんが、為替市場を見る場合に、ドル対円、あるいは米国経済と日本経済という比較だけで考えるのではなく、ドル対ユーロの動向、つまり欧州の経済動向を合わせてドルがどう動いているのかを考えることが益々重要になりつつあります。
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