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9 テレビにはウソがある?

◆いつでも電話で海外のマーケットに参加できるため、市場間の差は瞬時に調整される

時折、テレビのニュースでびっくりすることがあります。ニュース・キャスターが「ニューヨークでは円がいくらいくらです」といい、その直後に「ロンドンではいくらですか」と衛星中継で尋ねるような場面がそうです。これはナンセンスな質問です。基本的に、同じ商品を同じ時間帯に、違う値段で取引しているはずがありません。

ニューヨークとロンドンで市場が開いている場合に、同じドルの値段が大きく違うことはないのです。ロンドンが安ければ買いたい人はロンドン市場に集中し、ニューヨークが高ければ売りたい人はニューヨーク市場に集中します。

そうすると、ロンドン市場で買いたい人は売り手が引いていますからもう少し高い値段で買わざるを得なくなります。逆に、ニューヨークでは売りたい人はもう少し安い値段で売らざるを得なくなるということで、瞬時にして市場間の差は調整されてしまうわけです。

ロンドンとニューヨークの値段が違うと思った瞬間にロンドンで買って、同時にニューヨークで同じものを売れば利ざやが稼げるわけですから、そこに裁定が働いて、そのような相場の歪みは調整されるのです。