20 通貨当局とは何だろう
◆各国の通貨当局(政府や中央銀行)は、マクロ経済安定化のために市場介入を行う
当局というのは、政府および中央銀行のことを指し、日本では大蔵省と日本銀行がこれに相当します。
外国為替市場の参加者に日本銀行がいることは前述しました。ただし、日本の場合、外国為替に関してはほとんど全ての権限が大蔵省に属しており、日本銀行は大蔵省の意向を受けてマーケットに参加しているというだけなので、厳密な意味での当局は大蔵省ということになります。
金融政策は日本銀行の専管事項ですが、外国為替に関しては大蔵省の決定で介入が行われ、資金もすべて大蔵省によっています。
これは、諸外国では少し事情が異なります。米国の場合、金融政策は連邦準備制度理事会(FRBあるいはFED)が担っていますが、為替政策では財務省にウェイトが移ります。外国為替市場の介入決定は財務省が行いますが、FRBも資金は分担しています。
したがって、FRBが介入に本当に反対しているときには、財務省の資金のみによる介入という形態を取る可能性も出てきます。
これらが通貨当局と呼ばれるもので、市場介入を行う機関です。「ドルがもう少し安くあるべきだ」あるいは「ドルがこんなに急に強くなるのはよろしくない」というときにはドル売りの介入を行うわけです。
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