17 ブローカーとは何だろう?
◆為銀主義の撤廃により、取引の仲介役からポジションを取れる立場になったが...
ブローカーとは、ブローキングする者、つまり、金融機関同士の取引を仲介する会社、もしくはその会社の従業員のことです。 1996年ごろから日本では急速に電子ブローキングが増え、人を介したブローキングは少なくなっています。この電子ブローキングの会社も含めて、ブローカーは数社あります。
1998年4月の法改正以前は、ブローカーはポジション(持ち高。保有高。あるいは売っている、買っている状態のこと)を持つことができずに、仲介だけを行うことになっていました。 たとえば、Aという銀行がドルを売り、Bという銀行がドルを買う場合に、その間に立って仲介業務を行うのがブローカーの仕事でした。Aという銀行が売ってきたものを、ブローカーが自分たちのポジションで買うことはできませんでした。 つまり、ブローカーは取引の相手方になることを禁じられていたわけです。
これが1998年の法改正によって、為銀主義が撤廃されたため、ブローカーであってもポジションを取るということが可能となりましたが、実際には実現していません。 というのも、ブローカーがポジションを持つということが、健全な市場形成の妨げになる可能性が考えられるからです。「つなぐことだけ」というための仕事をしていると割り切らないで、「自分たちのために」という動きをし始めるとダーティーな取引が行われ、市場が混乱する可能性もあります。
銀行の立場からしても、取引相手とブローカーが同じというのでは安心して取引できないということもあるでしょう。たとえていえば、ブローカーは、いわば取引所取引における取引所の役割を1部担っていると考えられるからです。
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