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スタグフレーション

スタグフレーション(stagflation)は、景気停滞を意味する「stagnation」とインフレ「inflation」が合成された言葉で、景気停滞下でのインフレを意味しています。

通常は、景気が良ければ物価が上昇してインフレが起こり易くなり、一方で、景気が低迷すれば物価は下落して、デフレ傾向に陥り易くなります。したがって、本来、景気停滞とインフレは相反する現象です。しかし、時として、景気が停滞しているにもかかわらず物価が上昇し、インフレが起こることがあります。経済政策担当者にとっては、もっとも対策が困難な状況だと考えられています。

過去においては、1973年から1974年にかけての第一石油ショックによりスタグフレーションが悪化しました。それ以前から、先進国経済は積極的な拡大政策の失敗によりインフレと失業率の悪化に悩まされていましたが、そこに世界的な農作物の不作と第一次石油ショックが重なりスタグフレーションに拍車がかかりました。

また、最近の米国でもスタグフレーション懸念が囁かれるようになりました。その背景にも石油価格の高騰があります。この数年、中国やインド経済の高成長による需要拡大を背景に原油価格が高騰しています。実際、原油価格は一昨年には1バレル30ドル程度でしたが、今年4月には1バレル57ドル程度まで上昇しています。この原油価格の高騰などにより、米国では物価上昇が続いていますが、一方で経済成長を示すGDP(国内総生産)の今年第一四半期の成長率は昨年を下回る水準に減速したため、時期尚早とも思えますが、景気停滞下のインフレ(スタグフレーション)の懸念が台頭してきたのです。 (updated 06/14/05)