|
プライマリーバランスとは
日本の経済財政運営の指針となる「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」が7月7日に閣議決定され、政府は財政健全化のために、2011年度には、国・地方の基礎的財政収支を黒字化することを目標に掲げました。基礎的財政収支はプライマリーバランスとも呼ばれますが、今回はこの基礎的財政収支について説明したいと思います。
まず、国の財政は歳入と歳出の収支で決まります。歳入は国債などの発行による公債金収入と私たち国民や企業の納める税金で構成されています。一方、歳出は国債等の利払費や償還費と一般歳出により構成されています。歳入の方が多ければ財政黒字、少なければ財政赤字となります。
今回の基礎的財政収支は、この中から、歳入の公債金収入と歳出の利払費・償還費を差し引いた収支を指します。この収支が黒字化するということは、その年の税収によってその年の一般歳出を賄えるようにすることです。つまり、新たな債券の発行による借金に依存せずに、その年の税収の範囲内に収めるようにすることです。地方についても同様の改善を行おうというものです。
2005年度の基礎的財政赤字は約20.5兆円です。これを、ゼロにして、更には黒字化を目指すわけです。政府はこのための財政改革のための基本原則として次の7原則を掲げています。
原則1「徹底した政府のスリム化で国民負担増を最小化する」
原則2「成長力を強化し、その成果を国民生活の向上と財政健全化に活かす」
原則3「優先度を明確化し、聖域なく歳出削減を行う」
原則4「国・地方間のバランスのとれた財政再建の実現に向けて協力する」
原則5「将来世代に負担を先送りしない社会保障制度を確立する」
原則6「資産圧縮を大胆に進め、バランスシートを縮小する」
原則7「新たな国民負担は官の肥大化には振り向けず、国民に還元する」
この原則に基づいた歳出削減の具体的内容は経済財政諮問会議のホームページに掲載されています。


|