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国債・最近の事情「個人向け国債」

2003年に初めて登場した個人向け国債ですが、テレビコマーシャルやメールマガジンまで利用した政府の積極的な宣伝が功を奏してか、結構人気があるようです。もちろん、このほかにも、半年ごとに実勢金利を反映して適用利率が変る変動金利型であること、1万円から購入できる手軽さなども好感されているようです。実際、個人向け国債の発行額は増加しており、今年度の発行予定額は3.6兆円と、昨年より2兆円も増える予定ですし、来年以降も増加すると予想されています。

ところで、この個人向け国債とは、個人投資家だけを対象に発行される10年満期の国債のことですが、正式名称は「個人向け利付国庫債券(変動・10年)といいます。第1回発行分の募集は2003年2月3日に行なわれました。通常の10年国債との違いは次の通りです。

 
個人向け国債
10年固定利付国債
購入対象者 個人のみ 制限なし
発行頻度 年4回 毎月20日
購入単位 額面1万円単位 額面5万円単位
利払日 年2回(半年ごとの各10日) 年2回(半年ごとの各20日)
金利 半年ごとの変動金利 固定金利
発行価格 額面100円につき100円 入札結果による
換金 発行後1年経過すれば中途解約可能 市場価格による売却

個人向け国債が発行されるに至った背景には、日本の国債保有が民間の銀行と公的部門に偏っていることがあります。簡単にいうと、銀行や公的機関だけでは、国の借金を引き受けるのは限界であり、個人にもその一翼を担ってもらおうということです。

個人向け国債の人気の背景に変動金利型であることを挙げましたが、実は、平成18年からは、固定金利型の償還期間5年の個人向け国債も発行されることが決まっています。こちらは「新型個人向け国債」と呼ばれています。第1回の募集は平成17年12月に開始され、第2回債以降についても、現行の個人向け国債(変動金利型)と同様、年4回の募集及び発行が行われる予定です。

(更新日:2005/8/13)