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『勝手格付けとは?』

債券を発行した会社や団体が倒産するなどして、その債券が債務不履行に陥って利金収入が滞ったり、元本が返済されなかったりするリスクを信用リスクといいますが、この信用リスクの格付けには「依頼格付」と「勝手格付」と呼ばれるものがあります。

格付けを専門に行なっている会社を格付機関といいますが、通常、この格付機関は債券の発行会社などからの依頼を受け、格付けを行なうことになります。企業から依頼があってはじめて格付機関のアナリストなどによる調査分析が行なわれることから、これを「依頼格付」と呼びます。この場合、依頼した企業は、格付作業に必要となる資料やデータを提出し、その他にもヒアリング調査やインタビューなど様々な形で格付機関に協力します。格付機関は独自に収集した情報と、依頼会社から得た情報から総合的に判断して、最終的な格付を決定します。

一方で、企業から依頼に基づかず、格付機関が独自に行なう格付を「勝手格付」と呼びます。依頼に基づきませんから、対象となる企業からの積極的な協力は得られません。そのため格付機関は公表されている財務諸表やデータのみを活用して、格付を行なうことになります。自ずと勝手格付の方が少ない情報量と情報源による判断になります。

このため、一般に、勝手格付よりも依頼格付の方がより企業の信用リスクを正しく反映しているという見方がありますが、一方で、これまで格付を依頼していた企業が、格付の依頼を行なわなくなったため、格付機関側は継続性や公平性という観点から、勝手格付を行い、それを公表するというケースもあります。