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HOME > 経済 > 日本経済 > 経済指標解説(鉱工業生産)

鉱工業生産

経済産業省が発表している経済指標の中で最も注目されているものの一つである。

この数字は毎月発表されているが、翌月段階では「速報」、翌々月に「確報」が出るので、厳密に経済を分析したい場合、その間の数字の改定にも注目する必要がある。ただ、注目度が高いのは、「速報」のほうである。

経済がこれほどサービス経済化しているのに、今更「鉱工業」の数字に注目する必要があるのかと疑問に思われる向きもあるかも知れないが、鉱工業生産の数字は生産・出荷・在庫という景気循環の基本を体現しており、限界的にも、景況感に大きな影響をもたらすので、やはりはずせない基本指標である。

本稿の執筆時点では、企業のストック(設備を含む)調整が話題になることも多いので、在庫の動向、生産と在庫の相対関係が注目されている。後者に関して言えば、生産活動が上向き、前向きの在庫を企業が積み増す局面、景気がピークをうち、徐々に意図せざる在庫が積み上がる局面、在庫調整を進める中、生産活動も停滞する局面、と景気の上昇・下降を判断する上で重要である(これがいわゆる3〜4年のサイクルを持つといわれる「在庫循環」である)。

利用するにあたっては、非常にふれが大きい指標であることに注意すべきである(そのふれをならすため、移動平均をとることも多い)。また、統計の作成上、基準時の品目の生産をある専門的な方式(ラスパイレス方式)で計測しているため、時間が経つにつれて新製品の登場により、生産活動が実態より低く出てしまうことがある。そのためもあり、5年ごとに基準時が変更されるようになっている。(Teddy)