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HOME > 経済 > 日本経済 > 経済指標解説(GDP)
GDPGDPとは、英語のGross Domestic Productの略である(ちなみに、GNPは、Gross National Productの略)。 「GDP」と言われて即座に分からない人でも、「GNP」と言われると、「ああ、高校で習ったあれのことか。三面等価とかあったな」と合点がいくに違いない。勿論、DomesticとNationalの違いに見られるように、両者は厳密には異なる概念であるが、あまり本質的な差異ではないので、本稿ではその違いの詳細に立ち入ることはしない。ただ、近年では企業などの国際展開に伴い、国内の経済活動をより正確に反映するとされるGDPを用いるのが殆どであることは銘記しておきたいところである。 昔、私に金融指標の成り立ちを教えてくれた先輩が「あらゆる指標はGDPに通じる」と言われたが、まさしく、あらゆる景気指標の王様と言えるのがGDPである。例えば、「景気の動き」と俗にいうとき、GDPの動向が念頭にあることが多い。「経済成長率」というときも、このGDPの前年比の伸び率や前四半期からの伸びの年率換算を指している。一般に政府はGDPをなるべく高く持っていくように政策を発動する。中央銀行も、インフレを起こさない範囲内でGDPの望ましい水準を確保しようとする(ここでは、このような人為的・裁量的な方法で本当に景気がコントロールできるかという経済学上の大問題があるが、これも深入りは避けよう)。 さて、GDPの正体は、「一国の付加価値の総体」である。ここにいう「付加価値」とは、企業などが生産した金額から投入に要した「中間投入」を差し引いたものをいう。例えば、ある企業が資本や労働、原材料を使って、80のものを100で売ったとした場合、その差額がGDPのもととなる。それがその企業が新たに創造した「価値」になるわけである。景気指標としてのGDPについては、概ね以上の理解で差し支えない。 ところで、「景気指標の王様」という割には、あるいはマスコミが騒ぐほどには、金融市場関係者においてGDPの占める位置はそれほど高くないのが実状である。その最大の理由は、GDP統計の発表される時期が遅いからである。GDPが発表される頃には、当該四半期の主要な経済指標は殆ど発表されており、景気の状況は概ね分かっている(例えば、アメリカでは、GDPは当該四半期の終わった一ヶ月後の月末近くに発表されるが、その直後には次の四半期の最初の月の雇用統計が発表されるので、材料視されないことも多い)からである。とはいえ、政府が経済政策をいじるのは、GDPやその関連指標(デフレーター)が発表された後であることもあるので、意味のある指標として、投資家は常にその監視をおこたってはならない、といえよう。 (Teddy)
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